旅・たび・にっき

旅や乗り物関連のお出掛け話のブログです

飛島と愛知・三重の旅・4日目

この旅、初めてホテルで日を越えた。
最終日は、名鉄を使って犬山城に行く。

新名古屋駅から新鵜沼行きの急行に乗るつもりだったのだが、あまりにも発着する列車が多いので、間違えて同じホームから出る一本早い列車に乗ってしまった。しかし、それにはまったく気づかず、車内の電光掲示板に次の停車駅が新一宮とあるのを見て、初めて間違えに気づいた。違う線の特急新岐阜行きに乗っていたのだ。
一宮駅で降り、新名古屋駅に戻ろうかと思ったが、岐阜を回っても犬山には行けるので、次の列車に乗った。実際、それでも行けたのだが、思いのほか、時間がかかってしまった。

なんとか犬山遊園駅に着き、木曽川にかかる橋の上から犬山城と対面した。背後では不思議な音のチャイムが鳴っている。この橋は道路と線路が一緒に渡っていて、列車が通る時には安全上の配慮からか、チャイムが鳴るのだ。

犬山城に向かい、木曽川沿いに歩いて行く。
山の上にそびえるお城が、なんともかっこいい。

近づいていくと、木々に隠れて天守閣が見えなくなり、坂も急になってきた。坂を上り切り、入城料を払って中に入ると、決して大きくはないが、格好のいい天守閣が目の前に見えた。
やはり本物、靴を脱いで天守閣に入る。小さいが昨日の名古屋城とは違い、すばらしい城だ。天守閣最上階から望む木曽川などの景色もすばらしい。団体客のひとりらしい40歳くらいの女性と「昔の人はこんなもの作ってすごいわね」などという話をしながら、景色を堪能した。
それにしても本物の城の階段は急だ。年寄りに本物の城を観光するのは、かなりつらいように感じた。

外に出てからは、これも目的のひとつである、みそ煮込みうどんを食べた。これは、なんとも言えぬ美味だった。また、食べたい。
食べ終えてからは、街並を見ながら犬山駅まで歩いた。犬山駅からはバスに乗って、島田荘司氏の『占星術殺人事件』で石岡くんが行った明治村に行く。

人はあまり多くなく、ゆっくりと思うままに村内すべての建物を回った。宇治山田郵便局にも行ったが、残念ながら小説に出てきたような郵便夫の人形はなかった。
宇治山田郵便局。

最後にはSLに乗った。

転車台は手動。

隅から隅まで歩いたので、かなり疲れた。
これで、今回の旅の行程は終了。バスで犬山駅まで行き、名鉄名古屋駅まで戻った。

最後は、あまり好きじゃないのだが、時間の制約上、新幹線で帰る。
列車の到着時刻が近づいてきたので、ホームに上がり、待合室に入った。すると、1本前の「ひかり」が到着し、出ていった。車内はかなり空いていたので、これはゆっくりできるなと思った。
しかし、5分違いで入ってきた私の乗る「ひかり」は、ほぼ満席だった。なぜだろうと思っていると、新横浜駅で大半の乗客が降りていった。時刻表を見ると、1本前の列車は東京駅までノンストップだった。どうやら、その差だったらしい。切符を買う時は、そこまで注意しなくてはいけないということだ。いい勉強になった。


「ひかり」の座席指定新幹線特急券

山形県の酒田から滋賀県米原を経由して名古屋まで移動するという、かなりハードな日程だったが、国宝・犬山城をはじめ、いろいろなものが見られ、名古屋名物三品も食べることができ、いい旅だった。