旅・たび・にっき

旅や乗り物関連のお出掛け話のブログです

飯山線と喜多方の旅・1日目

いよいよ旅経つ日が来た。お金や切符などをカバンに入れ、乗車券の変更をしなくてはならないので、かなり早めに家を出た。北千住駅に着き、まず旅行センターに行ってみたが、すでに閉まっていたので、みどりの窓口に行った。乗車券と書いてある窓口に行くと、
「そっちの窓口行って」
と無愛想に言われ、旅立ち早々少しムッとして隣の窓口に移動した。少し待たされて自分の番になった。乗車券と経路を書いた紙を渡して、
「これ、違うみたいなんで変更してもらいたいんですけど」
と言うと、切符を見て、
「なんだこりゃ」
と係の人が言った。経路が多くて驚いたのであろう。しかし、こちらの人はとても愛想がよく、切符を打ち出すコンピュータのことなどいろいろと話をしながら、新しい乗車券を作ってくれた。そして、正式な乗車券が完成し、過剰運賃1430円と共に手元に戻ってきた。係の人は、
「こちらのミスで余計にお金を取ってしまって、すみません」
と、こちらが恐縮するほど何度も謝っていた。とても感じのいい人で、数分前とは打って変わって上機嫌で旅立つことができた。

さて、完成した乗車券の話をすると、区間は東京都区内から山都。経由は、東北・高崎線信越飯山線上越只見線・磐西で8030円となっている。目的地は喜多方であるが、旅が終わった後に切符が手元に残るように、一駅先の山都駅までの区間を買ったのだ。
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実際の切符。

北千住駅から常磐線上野駅に出た。乗る列車の入線まで1時間以上あるので、構内をフラフラして、ブルートレインを見たり、持参した雑誌を読んだりして、時間をつぶした。
23時40分、6番線にクリーム色に赤いラインの入った急行「妙高」が入線してきた。

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切符を見て、2号車5番A席に腰を下ろすと、すぐに車掌さんが検札に来た。後ろの席のおばさんが、
「早いのね」
と言うと、車掌さんは、
「すぐに寝ていただけるように」
と言った。なるほどなと思う。
車内をざっと見回してみると、乗客は先ほどのおばさん4人連れのほか、10人程度とガラガラの状態だ。ジュースを飲んでいると、列車が動き始めた。23時58分、ついに丸一日をかけた旅が始まった。