旅・たび・にっき

旅や乗り物関連のお出掛け話のブログです

野辺山の旅・1日目

6時半の電車という待ち合わせに間に合うように、地元の私鉄の駅に向かった。少し寝坊してしまったが、なんとか間に合った。駅でやっちゃんと合流し、北千住駅青春18きっぷに日付印を押してもらった。
上野駅で駅弁を買い、7時33分発の高崎行き普通列車に乗り込んだ。やっちゃんは家で食べてきたということで、ひとりでチキン弁当を食べた。ふたりでしゃべったり、窓の外を見たりしていると、高崎駅に着いた。
ここで長野行きに乗り換えだ。途中、これまた鉄道ファンの憧れのひとつである碓氷峠にさしかかった。EF63機関車の重連に後押しされて軽井沢駅に到着。ホームに降りてみると、東京での暑さが嘘のように、空気がひんやりして気持ちいい。ここでEF63とはお別れだ。切り離し作業を見ていると、反対側のホームに特急「あさま」が入ってきて、EF63を連結して発車していった。

EF63機関車と特急「あさま」。

身軽になった列車に再び乗り込み、20分ほどで小諸駅に到着した。
小諸駅からは小海線に乗り換える。列車はすでにホームに入っていたので、すかさず乗り込んで窓側の席をキープした。30分ほど待って、ようやく出発した。いよいよ高原列車と呼ばれる小海線の旅のスタートである。
夏休み中だけあって、車内は通路まで人でいっぱいである。早めに席をキープしておいて良かった。2つ目の停車駅は、西村京太郎氏の『高原列車殺人事件』を読んで以来あこがれていた乙女駅である。人ごみの中を縫うようにデッキまで行き、駅名表示板をカメラに収めた。
乙女駅

それからは景色を見ていたが、朝が早かったのと、景色が単調だったこともあり、少しウトウトしてしまった。
小海駅で車内が少し空いた。小海駅は、なかなか近代的な駅舎だ。そこから30分ほどで目的の野辺山駅に着いた。<JR線最高駅野辺山 一三四五米六七>と書かれた標柱などを写真に撮り、改札を出た。実に良い天気だ。
駅名標


標柱。

駅前でレンタサイクルを借り、まずJR最高地点のある踏切に向かった。すばらしいサイクリング日和だ。最高地点に着くと、記念標の文字が<日本国有鉄道最高地点 標高一三七五米>と、まだJRになっておらず、国鉄のままだったのがうれしかった。
写真を撮り始めると、修学旅行生らしき団体が来て騒がしくなったので、写真はあきらめてサイクリングに出発した。多少、坂のきついところもあったが、時折聞こえるウグイスやカッコウの声が気分をなごませてくれた。


サイクリング途中の踏切から野辺山駅に停車中の列車を。遠くにはパラボラアンテナが。


通過する小海線の列車。


野辺山駅

宿を探しつつ走っていると、駅の裏にペンション野辺山を見つけた。泊めてくれないかと頼むと、当然のことながら予約してないとダメだと断られた。これは民家に泊めてもらうしかないかなどとふたりで話しながら自転車に乗ろうとしていると、人が出てきて、食事が他の人と違ってもいいならということで泊めてもらえることになった。そこで、すかさず宿泊カードに記入した。一安心し、自転車を返しに行った。

ペンション野辺山。

部屋は8畳ほどの広さにベッドが2台、他には台がひとつあり、上にノートが乗っているだけのシンプルなものだった。荷物の整理などをしていると、夕食の時間となった。ハンバーグと焼き魚を中心に、いろいろなものが出された。ハンバーグはかなりおいしかったが、全体の量が多すぎて全部を食べきることはできなかった。やっちゃんが魚を実にきれいに食べているのを見て、上手いもんだなぁと感心してしまった。
部屋に戻ってもやることはないので、ノートに少しメッセージを残した。そして、ふたりでお風呂に。家庭サイズの風呂と変わらないような感じで、一緒に入ったのはちょっと失敗だった。部屋に戻り、ベッドにもぐりこむと、いろいろと語り合った。そして、眠った。