旅・たび・にっき

旅や乗り物関連のお出掛け話のブログです

姫路城と京都の旅・2日目

出発して、すぐに日付が変わった。
初のグリーン車は、さすがにシートがゆったりしている。車内はけっこう席が埋まっているが、もちろん隣の席は空いている。グリーン車は普通車と違い、夜中になると車内照明が落ちると聞いていたが、そんなこともないらしい。
夜行列車は4回目だが、やはり慣れない。ウトウトしても熟睡はできない。そうこうしているうちに終点の金沢駅に着いた。

次の列車まで時間があるので、朝食をとることにした。朝っぱらから麺というのもなんだが、簡単に駅の立ち食いそばを食べた。
改札を出て、少し駅周辺をふらついてから駅の写真を撮り、駅内に戻った。
金沢駅

金沢駅からは特急「雷鳥」で敦賀駅まで行く。
特急「雷鳥」。


雷鳥」の指定席特急券

かなりのスピードで飛ばし、約30分で敦賀駅に到着した。
敦賀駅からは小浜線に乗り換える。小浜線のホームに移動すると、どこかのテレビ局が撮影をしていた。何を撮影しているのだろうか。俳優やレポーターらしき人の姿は見えないので、ドラマや旅番組ではなさそうだ。
ここからは、急行「わかさ」で北近畿タンゴ鉄道との乗換駅である西舞鶴駅まで行く。
急行「わかさ」のサボ。

急行とは言っても、いかにもローカル線といった風情の2両編成の気動車だ。
急行「わかさ」の車両。


「わかさ」の自由席急行券

出発しても、先ほどのカメラクルーは乗ってこなかった。途中、おニャン子高井さんの出身地である小浜駅に到着。駅名標をカメラに収めた。
小浜駅のホームと駅名標

約2時間で西舞鶴駅に到着。ここで北近畿タンゴ鉄道に乗り換える。
西舞鶴駅から、さらに1時間ほど、家を出てから約14時間、ようやく最初の目的地である天橋立駅に到着した。長かった。

天橋立駅

駅から歩いて、日本三景のひとつ、天橋立へ向かう。
まず、島田荘司氏の『羽衣伝説の記憶』の中で吉敷竹史が泊まった文殊荘へ行き、写真を撮った。もちろん、外から写真を撮っただけ。
文殊荘。

それから、郵便局で絵はがきに貼る用に50円切手を購入して、ついに回旋橋までやってきた。
回旋橋。
一見、回転するようには見えないが《運転中通行止》という看板が動くものだということを物語っている。動くところを見てみたいが、いつ動くかわからないし、ゆっくりと待っている時間もないので、回旋橋を渡り、天橋立を歩き始めた。


天橋立
小説にあった大砲や海を見ながら、ゆっくりと歩く。人の姿はあまりない。両側の海が近づいてきたかと思うと、遠ざかっていく。

天橋立を渡り切り、少し街中を歩いて、ケーブルカー乗り場へ。傘松公園の展望台にケーブルカーで登る。
傘松公園から見下ろす天橋立は、陳腐な表現だが、絶景だった。
傘松公園から見た天橋立

恥ずかしながら、名物の股のぞきもやってみた。竜の滝登りだ!
写真は不発。天橋立が写ってない…

しばらく見つめてから、帰りはリフトで街に下りた。目の前には天橋立の姿が。
リフトから見た天橋立

街に下り、帰りは遊覧船に乗る。みやげ物を物色していると、ポツポツときた。みやげ物屋で絵はがきとみやげを買い、遊覧船乗り場に移動して船を待った。天候のせいもあったのだろうが、遊覧船での移動はいまいちだった。船を降りてからは、早めに駅に戻った。そして、絵はがきを書いてポストに落とし、予定よりも早い列車に乗った。
天橋立駅から、まずは北近畿タンゴ鉄道福知山駅まで行く。出発すると、本格的に雨が降り出した。早めに切り上げて正解だったようだ。福知山駅に到着し、北近畿タンゴ鉄道のおもしろい顔をした列車とは、ここでお別れだ。

福知山駅からは山陰本線に乗り換えて和田山駅まで行く。さらに和田山駅播但線に乗り換え。辺りが暗くなるとともに天気は快方に向かっているようだった。
天橋立駅から約3時間で、宿泊地のある姫路駅に着いた。1日のほとんどを列車の中で過ごしたが、今日の移動はここで終了だ。
駅を出て、駅前通りを歩きだすと、正面にライトアップされ、浮き上がっているように見える姫路城が! 体は疲れているはずなのに、吸い寄せられるように前進していた。そして、ホテルのある通りの交差点も曲がらずに近づいて行き、道路のど真ん中でシャッターを押していた。
ライトアップされた姫路城天守。わかるかなぁ。
しばらく見とれて、なんとか興奮を抑えて、来た道を戻り、ホテルに行った。
部屋に入り、風呂に入り、明日の対面を楽しみに、ゆっくりと眠った。