旅・たび・にっき

旅や乗り物関連のお出掛け話のブログです

鳥取砂丘と城・球場巡りの旅・4日目

チェックアウトし、荷物を駅のロッカーに預けて、歩いて松江城に向かった。
国宝ではないが、ここも本物ということで、靴を脱いで天守閣内に入った。やっぱり本物はいい。
黒くて、なかなかいい城だった。写真撮影をしたが、ここだというアングルはたいてい店のテントや電灯が邪魔をしていて、いまいちだった。
天守閣。


お堀もいい感じだった。

帰りはバスで駅まで戻った。
松江駅からは普通列車木次線備後落合駅まで行く。車両は1両のこぎれいなワンマンカーだ。最近の地方のローカル線は、この列車が主流のようだ。昔の赤い気動車をイメージしていても、そんな列車にはまずお目にかかれない。
横田駅で全員下車してしまい、車内は私ひとりになってしまった。木次駅で増結されていた車両は、ここで切り離された。折り返しのために運んだだけらしい。
坂根駅ではスイッチバックのため、しばらく停車する。その間に、ホーム脇にある延命の水を飲んだ。冷たくておいしかった。これでどのくらい長生きできるのだろう。初めての三段式スイッチバックは楽しかった。
スイッチバック中の車内。窓の外の明るい所をよく見ると、スイッチバックの2本の線路が見えてるのだが…

松江駅から約3時間で備後落合駅に到着。
ここからは芸備線で広島駅まで行く。
ここで昼になるようなものを買おうと思っていたが、駅はおろか駅前にも売店が見当たらない。仕方ないので、待合室で急行「ちどり」が来るのを待った。
急行「みよし」として到着した列車からは、買い物帰りらしいお年寄りも降りてきた。地方では、急行もまた生活の足となっているようだ。
「ちどり」に変身した列車に乗り込んで発車を待った。
備後落合駅に停車中の急行「ちどり」。

しばらくして発車すると、乗客は私ひとりだけ。庄原駅でようやく6人ほど乗ってきたが、この閑散とした状況を見ると、地方の列車、特に急行列車が減っていくのも仕方ないのかなとも思う。
約2時間で終点の広島駅に到着。
結局、終点まで検札には来なかった。生活列車故なのだろうか。

駅のすぐ近くのホテルにチェックインし、部屋に荷物を置き、すぐにホテルを出た。
ホテルに入ると置きにポツポツきていたので傘を持って出ると、外はものすごい雨が降っている。その中を歩いて広島城に向かった。
お城に着くころには雨も止んだ。木々に守られるようにして黒い天守閣が建っている。入場料を払って天守閣の中に入り、展示物を見て回った。ここも造り物の天守閣かと思ったが、考えてみれば広島には戦争で原子爆弾が落とされたのだから、本物が残っているはずがない。ちょっと反省。

広島城

その後は、広島市民球場に移動して、広島−読売戦を見る。
道路向こうのセブンイレブンでサンドウィッチを買い、球場に戻って内野指定席を買い、球場内に入った。試合開始直前の読売戦なのにチケットは簡単に手に入った。ガラガラなのかとも思ったが、カープの赤いメガホンを持った人が続々と球場に向かって歩いてきていた。
席に着くと、ほんの数メートル横は自由席。こんなことなら自由席にしておけば良かったと思った。


広島の先発投手は、私が最も好きなプロ野球選手である加藤伸一投手だ。大喜びだったが、立ち上がりから乱調で、序盤でノックアウトされてしまった。試合も終始読売がリードし、逃げ切った。
最悪の出来だったとはいえ加藤投手が見られ、他にもペルドモ投手の初登板、緒方孝市選手のファインプレー、カープ独特の応援などが生で見られて良かった。
外野の芝をボールが走る音も良かったし、隣の席の地元のファンの方との話も楽しかった。

帰りは来た道を戻ったつもりがどこかで間違ったらしく、やや迷い、遠回りをしてホテルに戻った。でも、その分、夜の広島の街を長めに歩けたので、悪くはなかった。