旅・たび・にっき

旅や乗り物関連のお出掛け話のブログです

城巡りの旅・1日目

特急「白山」の自由席禁煙車は一両しかないので、早めに家を出て、上野駅に向かった。入線時間の30分ほど前にホームに着くと、すでに20人くらいの人が並んでいた。目の前には1本前の特急「あさま」が停まっている。
スポーツ新聞などを読んで待っていると8時15分、特急「白山」が入線してきた。ボンネット型の特急車両の白山カラー(白にピンクと水色のライン)だ。

前の人に続いて、自由席禁煙車である9号車に乗り込むと、余裕をもって窓際の席を確保できた。
8時30分、定刻通りに出発した。立っている乗客は15人ほどだ。その後、大宮駅、高崎駅でも10人ほどの乗客が9号車に乗り込んできた。
途中、カーブにさしかかったので、小さいころからの習性で先頭車両を見ようと窓に頭をくっつけたが、見えない。というのも当たり前の話で、9号車は先頭車両だった。思わず笑ってしまった。
満員時に合わせているのだろうか、車内の冷房は効きすぎていて異常に寒い。腕を服の中に突っ込み、胸の前で腕組みをしていた。隣席には茨城の神栖から所用で来たという50歳くらいのスーツ姿の男性が座っている。食べきれないからということで、サンドウィッチや飲み物などをもらい、食べながらしばらく話をしていた。
軽井沢駅では新幹線の高架橋がかなりできてきている。碓氷峠を超えるEF63の重連姿ももうすぐ見られなくなるのかと思うと、少しさみしい気分になった。
日本海側に出ると“北陸新幹線早期実現”、“在来線を切らないで”という相反するような看板が並ぶように立っていて、地元の人の大きな葛藤が垣間見えた。
国境のトンネルを抜けてから降っていた雨も、金沢が近づいてくると止み、晴れてきた。

14時36分、金沢駅到着。約6時間もの長旅だった。お尻が痛い。
まずはバスで兼六園下まで行った。ここから、最初の目的地である金沢城址に行こうと入り口を探したが、見つからない。周りを半周ほどしたが、見つからないので、先に兼六園に入ることにした。
真弓坂から入り、ゆっくりと端から端まで見て回った。しかし、あまりきれいだと思うようなところもなく、自分には庭園は向いていないななどと悟りつつ、桂坂から出た。
すると正面に橋があり、その向こうに金沢城址と重要文化財の石川門が見えた。
こんなところから行くのかと、橋を渡った。しかし、残念ながら奥の方には入れず、門や櫓などだけを見て、金沢城址を後にした。近くのみやげ物屋を少し冷やかしてから、金沢駅に戻った。

金沢駅からは特急「しらさぎ」に乗って、米原駅まで行く。
車内はほぼ満席で、指定席を取っておいて良かったと思う。しかし、夏休み中の禁煙車ということで、子供が騒いでいて実にうるさい。夏休み期間や土日に旅をするものじゃないという大きな教訓を得た。


しらさぎ」の座席指定特急券

米原駅で快速に乗り換え、彦根駅に着いたのは、20時30分近かった。今日はここで一泊する。
駅のコンビニでカップ麺などを買い、少し迷ってホテルに着いた。かなり疲れていたので、部屋に入るとすぐに風呂に入った。風呂から出て、さっき買ったカップ麺を食べようと思ったが、袋に箸が入ってない。どうしようかと考え、仕方ないので、ホテルに準備してあったものと持参した歯ブラシを使って食べた。むなしい!